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南仏ニースで一休み by垣本

マルセイユでの弾丸観光を終えて、サンシャルル駅へと戻る。

再び鉄道に乗り込み、向かうのはニース。

 

フランス南部の沿岸を走る鉄道からは朝の柔らかい陽ざしと爽やかな地中海の景色を望むことができた。目が覚めるくらいの艶やかな景色はまさに非日常な体験であった。

2時間ほどの鉄道移動を終え、ニースへと着いた。

スペインを共に旅行した、友人が一足先にニースに滞在していたので、早速合流。

「おい、めちゃくちゃ綺麗な景色あるぞ!」と友人に丘の方へと連れていかれる。

一日先に着いただけなのに、ニースを知り尽くした雰囲気出しやがってと思いながら丘を登っていく。
するととんでもない絶景を見ることができた。

 

見せたくなる気持ちもわかるくらいの景色。

地元の人も丘から景色を望む様子から、ここからの景色、夕日を見るということがライフスタイルの一部になっていることが伺える。とても感心した。

翌朝。

外は前日同様天気が良い。外で過ごしたくなる。

とりあえず朝日を浴びようと友人と散歩に出かけると、近くでマーケットが催していた。いろんな食材がずらりと並ぶ中、果物に目が奪われた。天気がいいと、特に果物に惹かれてしまう。ブドウとオレンジを買ってビーチの方へと散歩しながら食べた。
ビーチにつき少し座って休んで、これまでの旅についてお互い話し合った。つい先週のスペインで食べた物だったり、見た建築だったり。また残り1週間ほどのパリでの予定を考えたり。

ゆったりのんびりと話していると「今日はこのままビーチで酒でも飲んでダラダラしようぜ」ということになった。

近くのスーパーへ行き、ビールと魚の缶詰、スナック菓子を調達してビーチへ戻る。ビールを飲みながらダラダラと時間を過ごした。

「せっかくの旅行だから」とすべて計画に沿って進めていくのももちろんいいけど、この気持ちのいい天気のもと、綺麗な景色を見ながら“ボーッとする”のはここニースでの過ごし方の最適解じゃないかと思える。この雰囲気、環境が、のんびりしても良いような気持ちにさせてくれた気がする。

全く計画を立てていなかった南フランスのニースでの旅だったが、「こんな風に過ごしたって良いよね」と思えるそれまでにはなかった違った旅の価値観を得ることができた。

すごくよい1日のニース滞在だった。

そしてフランス最終地点パリへと向かった。

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