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スペインバル文化(マドリード編) by垣本

前回に引き続き太陽の国「スペインのバル文化」を紹介します。

2日間のマラガでの旅を終えて、スペイン高速鉄道(AVE)に乗り向かう先はマドリード。

アトーチャ駅に到着し、市街地へと向かう。地中海マラガよりは少し肌寒い。しかし、10月下旬でも日中気温は20℃ととても気持ちがいい。

バルの話の前に立ち寄った場所について綴っていきたい。

 

まず向かった先は、プラド美術館。

 

広大な敷地にそびえ立つネオクラシック様式の建物。そのどっしりした外観からスペインの偉大な歴史の一端が伺える。マドリードの顔とも言える建物なので機会があれば行ってみてはどうでしょうか。

次に向かったのがソフィア王妃芸術センター。

 

もともと病院だった建物をリノベーションした建物。

ガラス張りのエレベーターコアがファサードとして現れ、既存建物との対比がユニーク。

ソフィア王妃芸術センターにはピカソ作「ゲルニカ」が展示されているということで、とても来たかった場所。昨今の美術館や多くの公共施設ではテロ対策として所持品チェックがされるのだが、今回も立派な機器で荷物をスキャンチェックされた。

展示室へと進んでいくと大きな絵画が飛び込んできた。

テロ対策の所持品チェックの緊張感がまだ残る中で目にした「ゲルニカ」には悲惨さや悲しさよりもドキドキという感覚を覚えた。

その瞬間の自分の感情や社会情勢は美術品鑑賞するうえで強く影響しあうものだなと実感した。

昼過ぎになりランチをとマドリード最大の市場「サンミゲル市場」へと出向く。

 

市場でもカウンターで1品料理とお酒をいただくバルスタイルが基本。

サクッとつまんで飲める、こんな環境が自分の近所にもほしいな。

ランチ後は、マヨール広場やアルムデナ大聖堂などの名所を堪能し、あっという間に日が暮れてきた。

さあさあ「バルの時間だ」と向かったのは「カサ・アルベルト(casa alberto)」。

なんと創業は1827年。その時期の日本は開国前の江戸時代というのだから、驚きですよね。

そんな歴史あるバルで食べたのは、「オックステールシチュー」と「オイルサーディン」。

一杯目のビールを飲んでいたら陽気な店員さんが、ボトルに少し残ったワインをくれた。

日本から来た観光客、地元の人たちと分け隔てなく陽気に振舞ってくれる姿にとても気持ちよく食事ができ、一瞬でカサ・アルベルトのファンになってしまった。次回マドリード来た際にも行きたいお店になった。

首都マドリードは各地方から美味しいものが集まるということから、歴史のある昔ながらのバルがたくさんある。特にカサ・アルベルトがあるエリアのカバ・バハ通りには300mに50以上のバルがあり、きっと好きなお店が見つかるはず。

 

次回はスペインバル文化の終着点バルセロナ編です。

 

Hasta luego!

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