手作り大好きの原点に3人のヘビースモーカー by片桐
幼いころ我が家には、ばーちゃん、じーちゃん、おとう、3人のヘビースモーカー。
天井から50㎝はスモーク、しかも昔の家は天井が低い。立てばスモークを手で触れる環境。
小さな居間に7人家族みんながよって、あ~でもないこ~でもない。笑い声一杯。
3人のヘビースモーカー、出るのは大量のたばこの空き箱。
そんな空き箱を使って、ばーちゃんよく傘を作ってたなー。
今ならインスタ映えするような、そんな傘たち。
いつも手を動かして、物を作り上げる姿。
出来た時みせてくれるのは、出来上がった傘とニカっと笑うばーちゃんの顔。
ある日、学校から帰ったら、石けんに釘を刺すばーちゃん。なにごと?
次の日、釘にはレースが巻きつけられ、きれいな白鳥に。
「ばーちゃんすごい。いい匂いやし。」
ばーちゃんニカっと笑って「ほ~(そ~)やろ~。」

家庭環境の影響か、幼いころ煙をいっぱい吸ったので、たばこを手に持った事すらなし。でも、手で物を作り上げる事が好きな子に成長。
受動喫煙なんて言葉を知らない時代に育つ。時代的に若くないのは確か。
そんな私が、今、手作りしているのは、小さな正方形の布をピンセットでつまみ形作る、つまみ細工。色々なつまみ方があるので勉強の真っ最中。
