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何が楽しいのかというと by垣本

こんにちは、垣本です。

私は旅が好きなのですが、なぜ好きなのかということをあまり考えたことがなく、説明することができなかったので、今回のコラム執筆の機会に考えることとしました。また旅の中でいつも思うこと、得られることをシェアしたいと思います。

 

まず、旅が好きな理由として自分の中で一番納得できた答えは、「旅では “非” 常を体験できるから」でした。

私が思う、生きているなかでワクワクする瞬間は「自分の知らなかったことを知ること」や「予期せぬ出来事を体験する」ときです。もちろん、多くの人と同じように穏やかな日常を幸せに感じます。しかし一方で、自分ではコントロールできない状況に対峙しなきゃいけない「非常」事態も有意義な出来事と考えています。なぜならそうした非常な状況は自分の無力さに気づかせてくれたり、「なんだ!!どうってことないじゃないか」と自信を持たせてくれたり、自分を変化させるための“きっかけ”や“刺激”になったりしているからです。

旅にはそうした予期しない「非常」が当たり前のように起きて自分を困らせることがありますが、同時に自分と向き合う良い機会であることに思えます。旅好きな理由には以上のことがあるのかなぁと自分の中で少し整理できたような気がします。

 

続いて旅中での過ごし方についてですが、私が一番興味を持っているのは、その国、土地の日常を体験することであり、いかに「ネイティブに溶け込めるか、”かぶれ” られるか」を心掛けています。ローカルの人のその土地での過ごし方を真似る。いわば「誰かの日常を自分の非日常として体験する」ことが異文化を理解する寛容性を養ったり、刺激を与えてくれたりします。例えば川沿いを走っている現地の人を見かけたら、次の日同じように走ってみたり、自分では頼まないけど、現地の人が当たり前のように食べているものを注文してみたりと必死にかぶれていくスタイルはその土地を理解するうえで案外理にかなっているんじゃないかなと思ったりします。

その土地、その国にかぶれるためには、現地の人との交流は必須。その人がどんな一日を過ごして、何を楽しんで生きているかを話すことで、ローカルの時間の使い方や価値観が垣間見えます。言葉が通じなくたって、ボディランゲージや表情を使って実際にコミュニケーションをとることでもっとその土地の深い場所へ潜っていける気がします。店員さんとの対話、街で人とすれ違う時、言葉じゃなくても少し笑顔になるだけで相手とのコミュニケーションにもなるし、笑顔を返してくれたら、自分が現地の人として認めてもらった意識(勘違い)が芽生えます。実際、ネイティブに溶け込めているかは分からないけども、そういう姿勢で旅するとそこで生活しているような気分が味わえるので、私はそういう過ごし方をしています。

 

旅が好きな理由、現地での過ごし方を書いてきました。次回は具体的に体験したことを特定の国、地域を紹介しながら綴っていこうと思います。

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