住宅

教育による町おこし by桐山

あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いします。

 

昨年、北海道浦幌町を視察に行きました。炭鉱で栄えた街で、ピーク時は人口15000人、今は4700人の街です。
此処を訪問したのは知り合いが6年前から、活性化のコンサルタントのお手伝いをしている事の縁で、出かけて行きました。札幌から車だと5~6時間、帯広から1時間ととにかく遠い町です。

 

良いと思った事は、人口減少が止まらないので住民の皆さんが積極的に教育に力を注ぎ、地域教育とも言える実績を、13年も続けている事です。子供達の修学旅行は、札幌や函館に行くのですが、この折に浦幌町のPRを子供達が行ってくる程です。

第一次産業が大きく伸びており、農業・林業・漁業体験の研修旅行も受け付けており、その体験宿泊を町内民泊で行っています。一般の体験者以外にも、企業の社員研修や都会の子供達の修学旅行などもやって来て、毎年着実に参加者が増えています。

又、浦幌町の地域おこし協力隊の若者が優秀です。
最近はとかく批判される事が増えた協力隊ですが、此処では素晴らしい実績を上げ起業して行きます。

町内に廃校になった小学校が18校あり、この内の1校を使って、企業、カフェ、ラボ、学校に作り変えていました。

ミクロ企業から始まっていくのですが、中には一部上場企業とのコラボをしている会社もあり、優秀な知性が集まり始めています。

 

「地域活性化」というと「企業誘致」や「外からの移住・定住」に、どの自治体も目が向いてしまうと思うのですが、浦幌町は自分たちの街で育った子供を、なるべく地元で働いてもらう事に力を注いで行こうとして、13年前から「町民一体となった教育による町おこし」に取り組んでいました。

 

『幸せ』って何?自分は何の為に生きるのか?切に思う。

生き方は色々と変わるのでしょうが、変わらないのは、誰もが幸せに生きたいと思う事です。

浦幌で出会った若者の顔が輝いている事を嬉しく思いました。

先日『米百俵』の演劇を見た事でもあり、教育による人材育成は時間が係るけれど明治の時代も今も重要な事だと思いました。

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