住宅

火のある暮らし その2 by河村

私たちの会社にも薪ストーブがあります。見た目のコンパクトなストーブであまり調理には向かず、熱量もそれほど大きくありません。
そもそも事務所にやってきた薪ストーブは建物が完成してから出来たので、暖房は既にエアコンが整備されていました。つまり熱源としての意味合いよりも楽しみとしての意味合いがありました。
冬になると薪を集め、薪ストーブに火を入れ昼休みにその周りで休む。ピザ焼く。焼き芋する。などなどの冬の癒しとして使われています。

 

住宅も同じで、熱源のすべてを薪ストーブとしなくってもいいんです!

 

導入したからには「家の熱源として全部使いたおしてやろう」みたいになると、当然確保しなければならない薪の量が増えてしまいます。

春から夏の間にかけて休みの度に薪を探す生活をすべての人が楽しめるわけではないでしょう。

そう考えると面倒なこと、薪ストーブの最大のネックって何でしょうか?やはり“乾燥した薪の入手”だと思います。

 

幸い岐阜県は、森林組合や河川管理事務所、林業に携わる方も多く比較的薪を手に入れやすい環境があるといえます。

例えば、揖斐郡の森林組合では広葉樹がKgあたり12円と破格のコストで販売しています。ただし丸太の状態ですので、家で薪を割る事が出来、なおかつ人手が最低二人以上で、チェーンソーーや斧など自宅にある方で無いといけません。

もう少しハードルが下がって端材であれば500Kg 1,000円で売ってくれます。これも破格のコストだと思います。が、元々薪のために伐採したものでないため、大きさも形もバラバラ、樹種もバラバラです。この辺りはご自身で調整が必要です。

それと私たちは建築の会社ですから、特に建築材料の端材を入手しやすいですからその材料などをお分けすることが出来ます。

 

体を動かして薪を集めるのは一見「メンドクサイ」事のように見えますが、実はその行為そのものが体を温めてくれて『冬が来る』という季節感を大いに味わえるイベントになると私は感じています。

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