住宅

我が家のその後17 by西垣

前回コラムに書いたベンチ製作の後、いろいろと次に作るものを考えていたのですが、作りたいものと作る時間が無く、しばらく製作作業は中断していました。
ある時、住宅の解体工事で同じサイズの棚板が何枚も出てきたので、それを使って自分の部屋にちょうど欲しかった本棚を作る事にしました。
今回はデザインよりも収納力を優先していたので、細かく仕切らずシンプルでどんなサイズの物でも収納出来る本棚にしようと考えました。この製作作業はビスで固定していくだけなので、誰の手も借りず私ひとりで行いました。

段々と組み立てていく中で、補強しないといけない部分が出てくるかと思いながら作業していたのですが、棚の高さが腰ぐらいであることと、入れるものがそれほど重くなかったので、スッキリとした本棚が完成しました。

独身の頃に集めていたレコードや単館映画のパンフレット、プラモデルなどなど・・・インターネットが普及する中で、そこからは得られない何かを物として残しておきたくて、実家でダンボール詰めになっていた物達です。本棚に収まることで、すぐに探せて手に取る事が出来るようになりました。

 

子どもの本棚も丁度探していたところだったので、この本棚を作った流れで感覚を忘れないうちに、自分で作る事にしました。
今回は普通の本棚ではなく、我が家の形をした本棚にしようと思いました。屋根の部分など斜めの部分があるので、実寸の型紙を書き、それに合わせて板をカットして作りました。
子どもの絵本の形は大小様々ですが、屋根の形がいい感じに高さを調整してくれました。あと壁も我が家と同じく斜めにしたので、そこの部分は画用紙などの大きな物が仕舞える棚として、市販の本棚には無い特徴を持たせました。

なんともないただの本棚ですが、それを嬉しそうにいつも使ってくれている子どもの姿を見て、これからも必要な物はなるべく作ってあげようと思うようになりました。

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