住宅

土地の探し方 その4 by河村

広告の読み方

前回に引き続き、よくある中古物件広告の読み方を解説していきましょう。

 

前回は「都市計画」についてお話ししました。
今回は「用途地域」についてです。このチラシでは⑨の部分です。

 

実は、日本の土地はその場所に建てる事が出来る物と建てる事の出来ない物があらかじめ決まっています。

 

例えば、皆が住む住宅街の真ん中に大きな大きな工場が建ったら・・・嫌ですよね。

 

日本は戦後、高度成長期の中で工場の隣に住むことで起こる公害を多く経験してきました。

そのため、「住むべき場所」「働くべき場所」「田畑を作る場所」「学校を作る場所」「歓楽街を作る場所」といったように用途によって土地を整理するべきだと考えられるようになり、土地の性格を行政があらかじめ決めていきました。

その結果、その土地に合う建物と法的規制と法的緩和を作ることが出来るようになりました。

ややこしい話ですが、住宅を住宅にリノベーションすることは全く問題ありません。しかし、
・大きな工場を住宅にしたい。
・ガレージのような倉庫をリノベーションしてカフェをオープンしたい。
・古民家を利用してデイサービス施設を運営したい。
という場合は用途を変更する必要があります。

 

自分がリノベーションして何に使用したいか?が重要になります。どんなケースの場合問題があるかは想定できるケースが多すぎるので、ココでは書ききれませんが「前の建物の用途と違う建物にする場合」は注意してください。

専門家に問い合わせをすればその他の注意点なども教えてくれるはずですから、あやしいなと思ったら相談してください。

 

シリーズ4回にわたって不動産広告の読み方、土地の探し方をおつたえしました。

少しでも皆さんの手助けになれば、と思います。

 

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