住宅

土地の探し方 by河村

最近「中古物件をリフォームしたい」という問い合わせが増えています。

その中でよく聞かれるのが「情報紙を見ても書いてあることが分からない」と言われます。もちろん一般の方向けに分かりやすく情報を整理されているものもありますが、業者向けに書いてあるような資料もありますので、おおまかに解説したいと思います。

 

例えば画像のようなチラシ。

中古物件をリフォームして使いたい人は、まずチェックしてほしい場所があります。

それは「構造」の欄です。このチラシでは構造は⑤の部分で「木造2階建て」となっています。

構造をおおまかに分けると、木造、鉄骨造、RC造の3つで、さらに分類すると次の6種類の種別があります。

構造 種別
木造 (1)在来軸組工法
(2)壁工法(2×4)
鉄骨造 (3)軽量鉄骨造
(4)重量鉄骨造
RC造 (5)ラーメン構造
(6)壁工法

 

実は構造によって特徴がありますので解説します。

 

(1)在来軸組工法
一般的な日本家屋で地元の工務店や大工さんが作った家の8割方がこの家なのではないでしょうか?最も一般的な形式の木造住宅で改修工事は容易です。

 

(2)壁工法(2×4)
ツーバイフォー住宅の事です。読んで字のごとく壁に構造耐力の殆どを負担させていますので、部屋と部屋をつなげるような改修(壁を取り除く改修)には向きません。

 

(3)軽量鉄骨造
いわゆるハウスメーカーさんの工場で生産して現場で組み建てるタイプの住宅です。

こちらは、作ったメーカー以外の人では、外壁回りの改修工事は不可能です。DIYや、知り合いの大工さん、町の工務店さんでは改修工事の材料を取る事も、改修することもできないことが多いです。

 

(4)重量鉄骨造
通常の鉄骨造であれば改修工事は容易ですが、比較的費用が高め。特に漏水に関しては原因を特定しにくいです。

 

(5)ラーメン構造
一般のコンクリート造です。構造部の改修は極めて困難。内部の間仕切り等を取り換えることは容易です。

 

(6)壁工法
コンクリート造の中でも小規模な建築物に採用されています。間仕切り壁に構造を負担しているケースがあるので壁の中を取り払うなどの工事は困難なケースが多いです。

 

このような特徴があります。どのような改修工事を望むかで内容がちがいますが、一般の木造住宅以外であった場合は注意が必要です。

 

次回も引き続き「土地、中古物件の広告の読み方」をお伝えします。

 

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