住宅

隈 研吾氏の個展 by桐山

東京ステーションギャラリーにて建築家 隈 研吾(くま けんご)氏の個展が開催されていたので見学をしました。

 

模型での展示が多く、それらが非常に精密な模型で完成度の高さに圧倒されました。特に氏の建物は細かなデザインが多く、模型を作る人も大変だろうな?(笑い)思いました。

 

氏の仕事は建築材料から作りあげて行く事が素晴らしく、一般の建材は殆ど使わない事にあると思います。

素材は木、石、タイル、土、ガラス等地域に応じて様々です。

『負ける建築』とは素材感が出て、且つ新鮮であり、驚きと発見があります。逆に奇抜な事はしないけど、変革や挑戦を感じる仕事に出来上がっています。

 

写真は四国の山の中に立つ建物ですが、現地に行くと、何とも言えない迫力があり、且つ自然に馴染んでいるのです。形状も実に明確で地域の材木と業者の能力に合わせて作り上げていく力量が良いです。

 

以前、高輪美術館や浅草観光センターを見た時も、既存の建築材料は質感を変えて活かす等、素材に徹底的に拘っておられます。

原宿のサニーヒルズも日本の木組みを用い、独特の空間を作り出していました。

 

良い建築を見に行く、その場に立つことは何歳になっても必要な事だと思うのです。そして其の中から一つでも自分に取り入れる事が出来たら、良い建築を作り続けて行く力になると思うのです。

 

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