シニアの為のリノベーション by桐山
現代設計の基本的進め方
60歳代の方から今、住んでいる家をリノベーションしたいという要望が増えています。理由は何処もほぼ同じで次のようです。
- 家族が巣立って夫婦だけで後20年、30年この家で暮らしたい
- とにかく寒い、使いにくいしいろんな所が古くなってきている
- 耐震も心配だ・・・昭和56年以前が多い
- 和室は使っていない、2階も上がらない(昔の家は南側が和室、北側にキッチンの間取りが多い)
ご相談頂く皆さんが元気で自宅で暮らしたいと思っておられます。施設には極力入りたくないと考えておられます。その為にリノベーションをされます。
考える順番は
- 普段、使う部屋と場所を決める・・・全部工事をするのではなく、重要な部屋や順位を決める、20坪から30坪あれば十分住める
- 南側の部屋を極力使う・・・間取りを作り替えて日当たりや明るい場所で暮らすプランを作る
- 暖かくする、安全にする事・・・耐震とプランを両立させる
です。
其の上で、
- 間取りを作り直しながら耐震計画、断熱計画をする
- 新築そっくりにしてもダメ
- 見た目では無く『暮らし』を作る事が重要
と考えます。
ゆっくりする時間ができ、暖かい部屋で過ごすと健康で永く自宅で暮す事が出来るのです。こんな原理原則から組み立てて行きます。
人生100年と言われる時代に、暮らし方に住まいを合わせて行く事は大事なことだと思います。
