家

剥き出しの温もり

「壁がはがれ落ちて来たので見に来て欲しい。」始まりは一本のお電話からでした。

現地を見に行くと確かに玄関脇の漆喰でできた壁が落ちていました。

その他にも土台が一部腐食している箇所がある事、耐震性能に不安がある事などをお聞きしたので、そのまま耐震診断、住宅性能診断(ホームインスペクション)も同時に行いました。

 

もう少しで会社をリタイアする予定である事、今の家は自分が生まれたときに建ったものでとても思い入れがある事、そんな思いをお聞きし、コンパクトにリノベーションする事をご提案しました。

柱はもちろん梁、大鴨居もそのまま剥き出しにしてデザインしました。

小さく区切られた部屋は一体感を持ち、かつての暗かったダイニングから明るく温かいリビングダイニングに変わりました。

元々の建物にあった欄間や千枚格を再利用し、自然な素材を使い決して装飾的にならない雰囲気に。

「火のある暮らし」にあこがれたご夫婦に、弊社でお勧めしている薪ストーブも採用いただきました。

暮らしを楽しむライフスタイルを求める方が増えている実感があります。

 

また、見学会の時にご主人や奥様が近隣の人に嬉しそうに説明してくださった所がとても印象的でした。

工事種別
リノベーション
構造
木造 2階建て
面積
1F:136.4㎡
2F:86.95㎡
築年数
59年(昭和34年築造)

釘この家で使っている技術

薪ストーブ