辞典

風の通り道

住まいに関わる技術用語録
更新:2017年03月16日 (木)

昼間冷房の効いた部屋にいると体がだるくなります。しかし夕方涼しくなると、窓を開けて自然の風で過ごしたいです。当たり前ですが、そのためにも風通しの良い家がいいです。そこで今回は「風通しの良い」家をつくる基本的なコツをお話しします。

 

まず大切な事は自分の家がどこからよく風が吹いてくるかを把握することが大切です。四季を通じて最も頻度が高い風の向きを気象庁のデ-タ等をもとに調べておくと良いでしょう。

 

卓越風の向きがわかると、その風向の外壁面に窓を設けます。ここで気を付けないといけないのが風の出口をつくることです。風は入り口と出口がないと抜けません。風向に対して入り口から出口まで真っ直ぐ通るのが理想です。途中間仕切り壁がある場合は欄間や地窓などで通風経路を確保すると良いでしょう。入り口が出口より狭いと風は早く流れますし、吹き抜けなどにより出口が入口より高い位置にあればより効果的に風が流れます。

間取り図に青い蛍光ペンで風を書いてみるといいでしょう。もし風が滞る場所があれば、部屋の扉を開放するなどちょっとした工夫で改善できるかもしれません。

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