家

温故知新の家

~父の決断~

43年前、我が家はこの地に生まれた。当時、鉄筋コンクリートで家を作った父は、進取果敢な人だからこそ出来たことだったのかもしれない。家族の安全、安心を一番に考え、また、その時代を積極的に生き抜こうとする家長の意思は、力強い柱、大きな梁に、投影されていたのだろう。がむしゃらに働いていたから小さい私と遊ぶ時間は少なかったけれど、3世代が一緒に暮らせる家が新しく生まれ変わる様を眺めていると、今更ながら、父はあの頃からずっと家族を愛していたのだと気付かされる。今回残したのは骨組みだけで暮らしの形は昔とは変わるけれど、変わらない家長の思いは、繋いでいこう。

工事種別
リノベーション
構造
鉄筋コンクリート造
面積
1F:215㎡
2F:155㎡

釘この家で使っている技術